ツボ31：のぼせ

末端の血行を促進すると効果的です
手の指先と股を刺激します

のぼせの原因
人ごみの中や、暖房のきいた部屋にいると顔が真っ赤になり、
全身が熱くなってかっかとなるのぼせは、血管が拡張して血液が多くなるためで、
極端な場合は鼻血が出ます。
とくに原因もないのにのぼせるのは、自律神経失調症がまず考えられます。
手足がほてると訴えているのに、触ると手足が冷たいというときも、
自律神経の乱れが原因でよく起こります。
冬の寒い時に、手は冷たいのに顔だけはのぼせて熱くほてるというのは更年期障害の
典型です。

特効ツボとゾーン

《手》

十宣（じゅっせん）
手の十本の指の先端です。
頭に上った血液を末端に流すことで、のぼせを落ち着かせることができます。
チクチクするほどの刺激を与えます。

商陽（しょうよう）
人差し指の爪の生え際の親指側にあります。
胃や腸の働きを高め、食物が効率よく消化吸収されるよう働きかけて、
身体の代謝を整えます。

指間穴（しかんせつ）
手の甲側の指の股のあります。
親指と人差し指の間の股を親指と人差し指ではさみ、強めに押しもみます。

合谷（ごうこく）
手の甲を反らせたとき、親指と人差し指が交わる付け根のくぼんだところです。
様々な症状に効く万能ツボです。

《足》

湧泉（ゆうせん）
太陽神経叢と位置が近いので、一緒に刺激すると、興奮が短時間のうちに治まってきます。
土踏まずの周辺をまんべんなく押しもみます。

太陽（腹腔）神経叢（たいようふくくううしんけいそう）
土踏まずの少し上の部分です。
押しもみすることで内臓の過敏な反応を落ち着かせ、
自律神経の興奮を抑え、血液の流れを安定させます。

照海（しょうかい）
内くるぶしの下端から真下指幅1本分下がったところにあるくぼみにあります。
全身の血行をよくします。
のぼせ、冷え症、どちらにも有効です。

八風（はっぷう）
自律神経に関係しているツボで、足の甲側、指の股にあります。
神経が高ぶった時は、ここを押しもみすると、落ち着きを取り戻します。

ONE　POINT
ちょっと意外だけどのぼせは手足を温めると良いです。
のぼせも冷え性も、原因は血液の循環を支配する自律神経の異常からきます。
のぼせていても、手足は驚くほど冷たかったりします。
洗面器にお湯を張って、ゆっくりと足湯をしたり、手をつけて温めてください。
靴下の下の先に唐辛子を入れると足が温められます。

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